新選組!! 土方歳三最期の一日

大河ドラマ新撰組!」の続編が新春特番で放送されました。大河では新撰組局長、近藤勇が平尾一里塚で斬首されたところで終わってしまいましたが、このドラマはその後の話。箱館戦争を舞台に五稜郭の戦いの最中、鬼の副長こと土方歳三の最期までを描いたものでした。
いや〜非常に濃い充実したものだったと思います。90分と短い時間ながらも話が集約されドラマチック。特に新政府軍の箱館総攻撃開始前夜、土方と榎本武揚との掛け合いが絶妙すぎ。死に場所を求めて戦っていた土方が生きるために戦うことを決意する場面は感動ものですよ。榎本も良い味出してましたし。
土方の最期については馬上で銃弾に腹部を撃たれて死亡したという事ですがこのドラマでは少々アレンジしており、重傷を負いながらも気力で立ち上がり、新政府軍から傷を負った仲間を守りながら「新撰組副長、土方歳三」と言い放ち絶命する。ここの演出が堪らなく格好良いぜまったく。
土方亡き後も、島田魁新選組隊士の生き残りが土方に託されたの思いを継ぎ自分達を打ち破った新政府の行く末を見届けてやろうという心意気。決して単なる悲劇として終わらせたくはなかったという三谷幸喜の想いがしっかり伝わってくるものでした。 ラストの市村鉄之助が日野へ向かう道中で終わっているのもいいね。事実この後無事たどり着き、佐藤彦五郎と対面しているわけですし。まあ納得の終わり方ですね。